【10/17開催】コギトの映画部 #3

映画部について

10月17日に第3回目のコギト映画部を開催する予定です。

これまでの映画部については、主に、今まで見た映画の思い出を語り合う時間でした。

第一回目は「人生で一番見たい映画」
第二回目は「人生を変えた映画」

そんなテーマで、様々な年代の参加者の記憶が交わる時間でした。

3回目について

そして3回目からは、これまでの様に映画の記憶を語る時間も残しながら、

新たに、事前に同じ映画を見て語りあう時間も設けたいと思います。

今回の課題映画は『ファーストボイス』です。

映画『ファーストボイス』

1989年、日本で初めて提訴された「福岡セクシュアル・ハラスメント裁判」に着想を得た物語。

バブル景気に沸き、働く女性は「結婚までの腰掛け」と考える人も少なくなかった時代。

お人好しの弁護士・朝日道子(綾瀬はるか)のもとに、職場で理不尽な嫌がらせを受け、大好きな仕事を奪われた女性・恵(ファーストサマーウイカ)が訪れます。

会社と上司を相手に訴えたいという恵。しかし、それは当時、誰も戦ったことのない「ハラスメント」をめぐる裁判でした。

「勝ち目がない」と言われるなか、朝日は「この裁判は必ず未来に繋がる」と立ち上がります。

立ちはだかるのは、当時の社会に根強く存在していた「常識」。

一人の女性があげた声と、その声を受け止めた人たちの行動が、やがて社会を動かしていきます。

2026年10月2日(金)公開

出演:綾瀬はるか/ファーストサマーウイカ/松本穂香 ほか
監督:前田哲
脚本:橋本裕志
音楽:富貴晴美
主題歌:「History」ちゃんみな
配給:松竹/ワーナー・ブラザース映画

私も観てきました

語弊がある書き方なのですが、「男」である私がこの映画を語るのは非常に難しいです。

難しいというのは、「映画の内容が難しくて語ることなんてできない」ということではなく、あーだこーだと語ったとしても、「男である、オメーは全く他人事じゃねーんだよ」ということを常に突きつけられているからです。

ただ、率直に見た感想を言うと、私は本当に素晴らしい映画だと思いました。

失礼な言い方かもしれませんが、濱口監督や是枝監督のように、三大映画祭などで評価されるタイプの映画ではないかもしれません。(評価されていたらすみません)

ただ、だからって、そんな映画だけが映画ではもちろんなく(私は「急に具合が悪くなる」も観れていませんが)、このファーストボイスは、大切なテーマを、尊い歴史を、エンタメ化しすぎずに、誇張しすぎずに、本当に「職人技」としか言いようがない温度感で映画化している「いぶし銀」のような映画だと思いました。(そういった価値観も、もしかしたら「男性的」かもしれませんが)

そして、この映画の妙は、めっちゃ説明しているようで、実は程よく、あるいは全く説明していないことだと思います。

例えば、セクハラの経緯や、裁判のシーンなどは、これでもかと言葉のやりとりが生まれます。

ただ、日本映画によくある、全ての感情を言葉で説明するという時間が、意外なほど少なかったように感じました。

また、脚本家の方や、監督の方が、実際に闘った女性たちや、もしかしたら俳優さんたちに、すごく敬意を持っているような感じがしました。

それは、私は女性たちがステレオタイプに描かれていないからだと感じました。原告の支援団体の方に、フェミニストの典型像のような描かれ方はみられますが、なんかそれらもギリギリ、ステレオタイプにならないように踏みとどまっているような気がしました。

ファーストサマーウイカさん(人生で初めて文字列をタイプしました)が演じる原告が、被告側の証人に(工藤阿須加!)あることないことを証言された後、「法廷で強姦されているような気分だった」というセリフがありました。

これは、いわゆるセカンドレイプというようなやつだと思うのですが、それこそ、この映画が女性弁護士や原告や支援者をステレオタイプ(思い切って言うと「ヒステリック」というスティグマ)で描けば、それこそ「男」の脚本家と監督が作り上げた「セカンドレイプ映画」として、目も当てられなかったと思います。

小川たまかさんのメルマガを購読しているのですが、結構この映画も褒めていたので、私もある程度はその辺はしっかりと描けていたと、自分の感想を補強してもよいのかと感じています。

最後に、本当に俳優の皆さんが素晴らしかったです。

私はドラマや映画をほとんど観ないので、ファーストサマーウイカさん(人生で2回目に文字列をタイピングしました)や、綾瀬はるかさん(人生で初めて文字列をタイピングしました。「べらぼう」の狐役しか知りません)の演技が、本当に素晴らしいと感じました。

最後の綾瀬さんの弁論のシーンで私が感じたのは、これはあえて言いますが、「父性」と呼ばれるような感情でした。

頼り甲斐や優しさ、全てを包み込むような包容力。でも、それは「父性」なんて言葉で呼ばずとも、「人間性」という言葉で表せるものだとも感じました。

よく言いたいことが分からなくなってきましたが、結局、別に「人間」で表せる言葉をジェンダー化している、この社会と、私自身がカスだということです。

そして、ずっと闘っている、声もあまり発しないが行動することで、社会と闘っている、綾瀬はるかさん演じる朝日弁護士の娘さんが実はすごくキーポイントだと感じました。

素人の映画感想なので、もし、ご意見があれば、ぜひ、映画部に参加してもらって、ケチョンケチョンに言ってください。

実は、映画部を事前に映画を観る方式にしたのは、私がこうでもしないと無理矢理映画を観ないからです。

ぜひ、むさ苦しい私と映画談義してくれる方がいれば、お付き合いよろしくお願いします(涙)

映画「ファーストボイス」めちゃくちゃいいですよ!おすすめです。

初めての方へ

・映画の思い出や感想を語り合う会です
・映画の知識を競う場ではありません
・聞くだけでも大丈夫です
・それぞれの感じ方を大切にしています
・マウンティング禁止

開催概要

日時|2026年10月17日(土)19:00〜21:00
場所|本と文化 コギト
課題映画|『ファーストボイス』
対象|高校生以上
定員|10名程度
参加費|300円+1ドリンクオーダー

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