2026/3/26 哲学対話を開催しました
3月26日(木)、本と文化コギトにて3回目の哲学対話を開催しました。
時間は18:30〜20:30(開場18:00)。
参加者は8名で、そのうち1名が初参加、7名が継続参加でした。
今回のテーマが決まるまで
今回も、まずは「問いだし」から始まりました。
参加者それぞれが、最近気になっていることを持ち寄ります。
例えば、
- どうしたら忘れっぽい自分とうまく付き合えるのか?
- 最近、皆さんはチャレンジしていますか?
- 家族のルーツが気になる
- 環境の変化を前にして不安がある
- そもそも、人は人を許さないといけないのか?
- 人はどんな時に不安を感じるのか?
といった問いが出されました。
この問いだしの段階から、さまざまな話が広がっていきました。
今回は、進学や新しい生活を控えた若い方から、さまざまな事情の中で時間をつくって参加してくださった方まで、幅広い方が集まってくださいました。
生まれ育った土地を離れることへの不安、昔の友人との再会をきっかけに記憶がよみがえった話、家系をたどっていく中で思いがけないルーツに出会った話など、興味深い話題が次々と出てきました。
そのなかで、場に流れていた共通の感覚として、こんな言葉が出てきました。
「人ってすごく、過去に影響を受けるよね」
そんな流れを経て、この日のテーマは、
「なぜ人は、過去が気になるんだろう?」
となりました。
「過去」って何だろう
対話の冒頭で、参加者の方からこんな意見が出されました。
「今も現在進行形で過去になる」
とても印象に残る言葉でした。
過去は、ただ遠くに置き去りにされたものではなく、今この瞬間につながっているものだと感じました。
また、別の参加者の方からは、過去の出来事を何度も思い返し、そのたびに自分で意味づけし直すことで、かえって今の自分がその記憶に縛られてしまうことがある、という率直な声も出されました。
この話からは、過去そのものが人を縛るというより、過去を今の自分が何度も思い返し、意味づけし直すことで、その出来事が現在にも強く影響してくる、ということが見えてきたように思います。
なぜ人は過去を気にするのか
対話の中で、「家族」も一つのキーワードだったように感じました。
問いだしの中で、家族の来歴が気になるという話から、
「なぜ人は、家族の歴史を知ると安心するのだろう」
という問いも出てきました。
直接会ったことも話したこともない、けれど確かに自分につながっている過去の人たち。
そうした人たちが、どこから来て、どんなふうに生きていたのかを知ることで、自分がここにいることの意味を、少し感じられるのかもしれません。
今回を振り返って
今回は意見の広がりがとても豊かで、さまざまな視点が行き交う回でもありました。
でも、その分「過去」という言葉が、記憶のことでもあり、感情のことでもあり、自分のルーツや不安などにもつながっていることが見えてきたように思います。
人は過去を変えることはできないけれど、過去をどう受けとめるか、どう語りなおすかは、今ここで少しずつ変わっていくのかもしれません。
終わったあと、いろいろと考える中で、私自身も、過去をどうとらえるかということは、今を生きる自分にもつながっているのだと感じました。
今回も、参加者のみなさんのおかげで、一つの言葉をさまざまな角度から見つめ直す時間になりました。
振り返りの時間には、初参加の方から「普段あまり使っていない頭の筋肉を使ったようで、とても良い時間でした」という感想もいただき、嬉しく思いました。
ご参加くださったみなさん、ありがとうございました。
次回も、どうぞよろしくお願いいたします。



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